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季節をあじわう ~桃の節句~

和菓子こよみ | 2021.03.01

桃の節句(もものせっく)

3月3日は、上巳(じょうみ・じょうし)の節句。桃の花が見頃の時期なので、桃の節句と呼ばれています。

節句とは、中国から伝わった風習で、奇数が重なる日に邪気を祓うための行事を行ったことが始まりで、江戸幕府が定めた五節句が現代でも民間行事として定着しています。

奇数が重なる日、1月7日(元旦は別格とし7日)、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の五つ。今や季節のイベントですが、そもそもはその時期に応じた植物を取り入れ、邪気を払うのが目的だそうです。

 

3月3日の桃の節句。
中国では、桃の木には邪気を払う魔除けの力があるとされ、実は不老長寿の仙薬という伝説もあるそうです。花の見頃というだけでなく、桃の木が持つ力も節句の邪気を払う目的にはぴったりで、桃の枝が飾られるんですね。

おだいり様とおひな様と一緒に飾られている桃の花の枝は、華やかさだけでなく、みんなを守る役割もあったわけです。

 

暖かい春の陽射しの中でほっと一息入れるのもとてもいいものです。
雛祭りにちなんだ和菓子が店頭に並ぶのもこの時期だけですので、華やかな和菓子をお供にぜひ一服。

練り切り 菓銘:桃節句(ももせっく)

桃の葉や種は、漢方薬としても使われていますし、今では、魔除けや厄除けの力は伝説ではなく、古来から人々の健康を守るために大切にされてきた植物だということがわかります。

伝統的な習慣として根付いた節句の意味を思いながら、季節の美しい変化を楽しみたいものです。

 

 

 

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