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季節をあじわう ~八十八夜~
和菓子こよみ | 2021.05.01
八十八夜(はちじゅうはちや)
八十八夜と聞くと「夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉がしげる〜♫」と『茶摘み』の歌を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
八十八夜とは、立春から数えて88日目にあたる日(平年は5月2日、昔年の今年は5月1日)で、茶摘みの最盛期と云われますが、昨今の温暖化で時期がずれてきていますし、地域により差があります。当店がある日本一の茶処静岡県も今年は、暖かい日が多く茶葉の成長が例年より一週間以上早い様子です。すでに新茶がお茶屋さんに並んでいます。
待ちに待った新茶の季節到来です。
お茶の樹は冬の間、根にしっかりと養分を貯め、春の気温上昇とともにその養分をたっぷり含んだ新芽を成長させます。その新芽を摘んで作られた「新茶・一番茶」は、香り高く、旨味があります。
初物は生命力が得られ縁起が良いとも云われており、昔から、この時期に摘む新芽で作られた「新茶」、「一番茶」を飲むと無病息災で過ごせると伝えられています。
大地のエネルギーがたっぷり詰まった新茶を楽しみましょう。
お茶の文化とともに発展してきた和菓子は、お茶をさらに美味しくしてくれます。柏餅をはじめ、5月ならではの和菓子が店頭を彩っています。柏餅と新茶、また和菓子手づくりキット かしあわせで作られた自作の練り切りを召し上がる時、この時期はぜひ新茶をお供に。
この時期だけ味わえる清々しい新茶の香りと旨味を味わい、季節の美しい変化を楽しみたいものです。
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