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黒文字とクロモジ
和菓子あれこれ | 2021.02.12
和菓子を切って、口に運ぶ時に使う道具 黒文字と呼ばれる菓子楊枝。
お茶席などでお菓子に添えられているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
菓子楊枝そのものの名前かと思いきや材料の名前です。
クロモジの木の枝を削って作ったものなのです。
木肌に黒い斑点があり、それが文字のように見えるのでその名前がついたそうです。
千利休が庭先のクロモジの枝を削り和菓子に沿えて豊臣秀吉に出した、大名茶人の古田織部が用いていたとも云われ
なんと!!!400年以上も昔からお茶席で使われています。
クロモジは日本固有種の香木でとても良い香りがします。
優しく甘い中にも爽快感が感じられ 思わず深呼吸したくなる森の香りです。
また殺菌作用もあり、古来からお茶席で使われ続けているのも納得です。
その樹皮の香りは、時間がたつと弱くなりますが、水につけて湿らせるとよみがえります。
お菓子に沿える際、10分程お水に浸し 軽く拭いてお使いください。ほのかに森の香りが感じられます。
また、湿らせることでお菓子がくっつかずきれいにいただくことができます。
ちょっとした心遣い、ぜひお試しを。
クロモジの木は、冬の間に芳香成分を蓄えるため春がもっとも香り高いそうです。
春になったら、当店から車で30分ほどの天竜の森(浜松市天竜区)でクロモジの香りに癒されながら和菓子をいただきたい。
豊臣秀吉や古田織部気分を味わえるかも?
黒文字は 和菓子手作りキットかしあわせ「桔梗」の花びらの表情を作る道具として入っております。
桔梗を作り終えたあとも 菓子楊枝としてもお使いください。
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